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カタール航空、A350-1000型機を3機同時に受領しA350型機の総保有は52機に デリバリーは遠回りとなる英国空域を飛行

カタール航空は、エアバスよりA350-1000型機を3機(A7-ANO、A7-ANQ、およびA7-ANR)同時に受領したことを発表しました。

今回の受領によりカタール航空のA350型機の総保有は52機となり、同機最大のオペレーターとして地位を確立しています。数週間前には2022年まで新機材を受領しないと同社のAl Baker CEOは発言していましたが、実際にはデリバリーが行われ、エアバスとの交渉が難航していたことが推測されます。


Photo : Qatar Airways

今回の受領に伴い同CEOは現在運航停止措置としているA380に触れ、同機は使用に値する需要の回復まで運航を再開しないとし、同機に比べA350は大幅にCO2排気量が削減できることから、我々は環境に配慮した航空機のみを使用するとコメントし、恐らくはエミレーツ航空がA380を運航し続けていることを揶揄しています。


Photo : Flightradar24

また今回のデリバリーフライトでは、1時間毎にトゥールーズを離陸してドーハに向かいましたが、全機遠回りとなるイギリス空域を飛行後ドーハに向かうという変わった航路を飛行して話題となりました。
この航路を飛行した理由は、リース元との契約において、財務手続き上、一時的にでもイギリスにその航空機がある必要があったために、今回の航路となったことが一部メディアが報じてます。

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