エアバスは、ANAが合計3機発注しているA380型機の最終機(3号機)となるJA383A/MSN266を2020年10月30日に納入した模様であることがわかりました。
これはエアバスが発表したオーダーシートから判明したもので、発注分3機に対しデリバリー数が3機となっていることからANAに引き渡したものとみられ、この納入によりエアバスはANAへA380を完納したことになります。
同機は10月21日に納入直前に行われるアクセプタンスフライトを実施したことが判明しており、通常の流れでは運用先へデリバリーされますが、現時点で3号機はエアバスの拠点となるトゥールーズに駐機したままの状態となっています。
10月27日にANAが発表した今後の機材計画においては、A380型機の3号機の受領を延期するとし、2020年度末時点の保有予定の機材数に含めていませんが、今回エアバスが公表した資料からは納入となっていることから、同機は当面海外で保管するものとみられます。
納入・受領に関してエアバスとANAの双方で食い違いが発生していますが、一部海外メディアによれば書面上の所有権はANAに移行したものとみられるとしています。Photo : Airbus