台湾の台北桃園国際空港は、アメリカ国土安全保障省に対し、事前審査プログラムのプリクリアランス制度を導入する申請を行い、現在審査中であることがわかりました。
プリクリアランスは、指定された出発空港で、アメリカ行きの航空機に搭乗する前にアメリカの入国審査を受けられる制度で、アメリカ到着後には、国内線同様の扱いとなり、旅行者の利便性が向上するプログラムとなります。
2015年には成田空港も導入を検討する対象空港に選定されましたが、その後音沙汰が無い状態となっており、羽田空港の拡張によりアメリカ便が羽田空港と成田空港に分散したことも影響した可能性があります。
このようなことから、現在アジア太平洋地域では、同制度の対象空港は存在しないことから、今後桃園空港が初めて選定される可能性があります。なお台北からアメリカへの直行便を運航するエアラインは、チャイナエアライン、エバー航空、ユナイテッド航空となっており、今後スターラックス航空も参入する予定となっています。
仮に桃園空港が同制度の対象空港となった際には、東南アジア~北米間の輸送において、競争力を持った空港になる可能性があり、日本の空港にとっても脅威となる可能性があります。参考記事:Taiwan News Photo : Taoyuan International Airport