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イースター航空の再生か破産させるかの裁判所判断は今週にも判明

韓国のLCCのイースター航空は、2021年1月中旬に会社更生法を申請しましたが、今週(月内)にも裁判所が同社を再生、あるいは破産させるかの判断結果を明らかにする見通しであることがわかりました。

既に裁判所は、1月19日にイースター航空の幹部から尋問を行って審理を開始していますが、裁判所は「イースター航空がコスト削減などに取り組み自力で再生を目指すなどした点を考慮して、買収合併を通じて専門技術とノウハウが活用されることができる方法を検討する」とコメントを発表していることから、現時点では再生させるとの公算が高いとされています。

しかしながら同社の自力の再生は不可能となっていることから、再生させるにはこれまで候補にあがっている建設会社・金融会社・投資ファンドなどのいずれかとの交渉が前進することが条件となり、交渉が決裂すれば破産となる可能性が極めて高くなります。

今後韓国のLCCにおいては、大韓航空のアシアナ航空買収に伴い傘下のジンエアー・エアプサン・エアソウルが統合される見通しですが、それに対抗してチェジュ航空がティーウェイ航空を買収する動きもあることから、イースター航空の立ち位置は難しくなることも予想され、裁判所判断は、他社LCCの動きも影響するものとみられています。

裁判所は今週にも判断結果を公表するものとみられており、どのような判断が下されるのか注目となります。参考記事:paxnetnews Photo : EASTAR JET

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