ボーイングは、ワシントン州のエバレット工場で生産する最後のB787の製造を完了したことがわかりました。
同社は、航空機需要の低迷により、B787の2大拠点となるワシントン州のエバレット工場とサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるサウスカロライナ工場を後者に集約することを発表済みで、これにより業務の効率化が図り、コストダウンを目指します。
サウスカロライナ工場は、唯一B787-10を製造できる工場であることが、同工場に集約することになった理由の一つとされていますが、航空業に対する課税がサウスカロライナ州の方が優遇されていることが大きな要因とみられています。
The last Everett built 787, line 1095 for ANA, was moved out of the factory at 10 PM tonight. JAL line 1057 is in the factory for rework. pic.twitter.com/tSTGTeNgw5
— Paine Airport (@mattcawby) February 27, 2021
最終機のB787-9型機は、ANAが受領する予定となり、製造番号は1095となります。今後エバレット工場は、B737、B747、B767、B777型機の製造を継続することになり、2022年にはB747の製造が終了することから、今後3機種を製造する拠点となります。Photo : Boeing