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GECASとイスラエル航空宇宙産業が共同で開発する777-300ERSF(ビッグツイン)、間もなく物理的な改修に着手

GEグループのGECASとイスラエル航空宇宙産業(IAI)が共同で旅客型B777-300ERを貨物機に改修するプログラムにおいて、間もなく物理的な改修に着手することが発表されました。

プロトタイプの777-300ER(MSN 32789)は、当初の予定よりも半年早く昨年6月にGECAS社からテルアビブにあるIAIの施設に納入されました。引き渡し後、試作機はテルアビブとアメリカを行き来しながら、地上・飛行試験を行い、現在同機はテルアビブに戻り、改造前の準備段階に入っており2021年6月末にも改修に着手する予定です。

Photo : GECAS

このプログラムにおいて開発される777-300ERSF(ビッグツイン)は、2022年に生産が終了するB747型機の後続機として役割を担うことが想定されています。現在のところ同機はB777Fに比べ20トン多く貨物を搭載でき、燃費効率もB747に比べ21%改善する仕様となっています。
搭載貨物量が増えることにより、床面の強化などを実施し、床下の貨物スペースにおいてはB777-300ERの約30トンから改修後は約100トンを輸送できるようになります。※SFはスペシャルフレイターの略

なおローンチカスタマーはカリッタ航空となり、市場への投入は2022年後半を予定しており、IAIは2030年までに150機以上を受注するとの予測を発表しています。

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