キャセイパシフィック航空は、導入を予定しているB777Xを一部キャンセルする方針であることがわかりました。
同社はボーイングとB777Xを計21機導入する契約(約74億ドル相当)を結んでいますが、現地紙SCMPによると複数の情報筋より、同社が発注数を10~15機削減し数十億ドルのコスト削減に取り組む方針としています。
またこれらの機材に替わる機材を検討しているとしており、B777Xの大型機材から中型機などの導入を検討しているものと推測されます。
今年2月に公表されたボーイングのオーダーシートでは、当初の309機あった受注数が191機にまで減少したことが明らかになっており、開発遅れにより契約のキャンセル権を行使したエアラインがあったものとみられています。あた新型コロナウイルスの影響の長期化により、長距離路線の回復時期が見通せないことから、各社大型機材を避ける傾向が続いており、B777Xは今後苦戦することが予想されています。
なお現段階では、ボーイングは2023年後半にも初号機をエミレーツ航空に納入するスケジュールとなっています。
Photo : Cathay Pacific
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