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カタール航空CEO、A321XLRは導入しない方針『ナローボディ機に長時間乗客を乗せたくない』

 カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、現在エアバスが開発中で今後、航空業界に変革をもたらすことが期待されているA321XLRを導入しない方針であることを明らかにしました。

 これは海外紙Simple Flying live webinarのインタビューで同CEOが発言したもので、『A321XLRには興味がありません。9時間10時間といったナローボディ機での長距離フライトに乗客を乗せたくありません。』とし、導入しない方針を示しました。

 A321XLR(Xtra-Long Range)は、既存のA321LRの航続距離を更に延長したモデルで航続距離は8,700kmを誇ることになる予定で、日本発着で例をあげるとシドニーまでの運航が可能となり、現在ワイドボディ機でしか就航できなかった都市間も同機での就航が可能となります。

 エアライン側は新たな路線が開拓できることや、オフピーク時の残席リスクを限りなく低くできるメリットがあることから人気を集めていますが、乗客目線では、長時間狭い空間で移動することになり、乗客にとってメリットがある機材であるかは不透明な部分が多い機材となります。

 そのA321XLRは、現在までに順調に開発が進んでおり、現在のスケジュールでは2023年にも就航する見込みとなっており、利用客がどのような反応を示すのかも注目ポイントとなります。Photo : Qatar Airways

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