カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、A350Fが今後開発となった際はローンチカスタマーになる事に意欲を示しました。
これは海外紙Simple Flying live webinarのインタビューで同CEOが発言したもので、A350の貨物機やB777Xの貨物機が開発となった際は、ローンチカスタマーになっても構わないとし、今後貨物機の更新時期を迎えることから最新鋭機を導入したいとの意向を示しています。これまでにB777Xの貨物機に関しては、以前からローンチカスタマーに意欲を示していますが、A350の貨物機に関して触れたのは今回が初めてとみられます。
A350Fの開発は、まだ検討段階とみられていますが、エアバスのGuillaume Faury CEOは、貨物機事業がボーイングに劣っていることに満足していないとし、貨物機市場は今後投資すべき分野であるとBloombergのインタビューで発言するなどしていることから、A350Fを開発する機運が高まっています。
また新型コロナウイルスの影響により旅客機需要が低迷したこともあり、貨物機市場が安定的な需要が見込めることも、エアバスが投資に積極的な要因の一つとみられます。
現在のところA350とB777Xの貨物機の開発プログラムは発表されていませんが、今後エアバスが本格的に貨物機市場に投資を行った際は、ボーイングがこれまでほぼ独占してきた市場をエアバスがどこまで奪取するのか注目となります。Photo : Qatar Airways