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ユナイテッド航空、超音速旅客機となるブーム社の『オーバーチュア』を最大50機購入

 超音速旅客機『オーバーチュア』を開発中のブーム・スーパーソニックは、ユナイテッド航空と最大50機導入する契約を締結した事を発表しました。

 ユナイテッド航空は、オーバーチュアが要求する安全性、運航性能、持続可能性の要件を満たす事を条件に15機を発注し、さらに35機をオプションとする契約としており、同社は最大50機の同型機を導入する計画となります。


Photo : Boom

 このオーバーチュアは、マッハ1.7という、現在最速の旅客機の2倍の速度で飛行できることから、多くの長距離路線で飛行時間を半分にすることが可能となるほか、燃料の100%を持続可能燃料SAFでのフライトを実現します。なお現時点では、2025年にロールアウトし、2026年に初飛行、2029年に商用運航する計画となります。

 今回の契約に伴いユナイテッド航空のScott Kirby CEOは以下のような声明を発表しています。

 『ユナイテッド航空は、より革新的で持続可能な航空会社を目指しており、今日の技術の進歩により、超音速機の導入がより現実的になってきています。民間エアラインの未来に対するブームのビジョンは、ビジネスやレジャーの旅行者に素晴らしいフライト体験を提供する事になります。当社の使命は常に人と人をつなぐことであり、ブーム社と協力することで、それをさらに大きな規模で実現することができます。将来的には、ニューアーク~ロンドン間を3時間半で、ニューアーク~フランクフルト間を4時間で、サンフランシスコ~東京間を6時間で結ぶことができるようになるでしょう』


Photo : Boom

 なおこれまでに同機の受注数は、5社から76機の受注を受けているとみられ、この中に出資を行っているJALの20機とヴァージンアトランティック航空の10機が優先発注権として含まれています。

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