FSC 航空ニュース

フィリピン航空、6月29日にも民事再生法に相当するチャプター11を申請か 事実上の経営破綻

 フィリピン航空は2021年6月29日にも日本の民事再生法に相当するチャプター11を申請する模様であると現地紙のinquirerが情報筋の情報として報じました。(7月にずれ込む可能性もあり)

 今月17日に発表された2020年12月期連結決算は、最終損失が718億996万ペソ(約1,650億円)の赤字であることが公表され、非常に厳しい状況であることが明らかになっています。

 同社は昨年から法的整理を含めた再建の準備を進めているとみられており、今後保有機材の削減や長距離不採算路線の廃止などを行うものとみられています。また同社は、運営資金を維持するためにリース会社などへの支払いを停止しているとみられますが、このリース契約において担保となっている航空機やエンジンなどを、チャプター11によって確保できることになり、今後の訴訟を避けることも狙いの一つと考えられています。

 今回の報道に対しフィリピン航空は、『我々は報道の内容を関知していない。報道内容は憶測にすぎない』とのコメントを発表しています。

フィリピン航空の親会社の株取引が停止

ガルーダインドネシア航空、深刻な経営状態であることが明らかに 破産・清算・チャプター11の申請も視野

タイ国際航空の再建計画を裁判所が最終承認 計画の実行へ向け次のステップへ