ガルーダインドネシア航空は、リース料の未払いにより複数のリース会社から訴訟を起こされていることが明らかになりました。
これは同社が新型コロナウイルスの影響により資金繰りが急激に悪化し、航空機リース会社へリース料の支払いを滞納しているためで、現時点でアイルランドに拠点を置く航空機リース会社AerCapが、2021年6月4日にオーストラリアのニューサウスウェールズ州の最高裁判所に訴訟を提起したほか、SMBCアビエーション・キャピタルも、ロンドンの裁判所に訴訟を起こしています。
先日同社のIrfan Setiaputra CEOは自社が深刻な経営状態であるとし、会社存続のために大規模なリストラと保有機材数を現在保有する142機から70機以下まで削減することを検討ているとし、水面下では破産に向けた動きがあることも伝えられています。
現在インドネシアで猛威を振るっている新型コロナウイルスも同社の再建を阻むものとなり、今後訴訟が増えることにより、本格的に破産も視野に入っていくものと考えられます。Photo : Garuda Indonesia