カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、退役することが濃厚とみられていたA380の再開の可能性を示唆しました。
同CEOは、flightplanのインタビューにおいて、『ごくわずかな可能性だが、もしA380を運航することになったとしても、10機のうち5機以上が戻ってくることはないと思う。』とコメントし、これまで完全に退役させるとしていた姿勢を軟化させました。
過去には、『我々が犯した最大のミスはA380を購入した事』『現在の市場においてA380のような4発機を運航するのは環境上正当化できない』『A380を運用しているエアラインは愚か』と発言するなどして、同機を運航している他社に対して批判的な姿勢を見せていましたが、僅かながら運航を再開させる可能性を残す形となっています。
現在も運航を再開させる可能性は低いとみられていますが、今回の発言の背景にはワクチン接種による需要の回復があるとみられており、今後の需要が想定よりも回復した際には、再びカタール航空のA380の飛行をみることができる可能性があります。Photo : Airbus