カタール航空は、カタール航空当局の指示により13機のA350型機を運航ラインから外し、地上駐機状態とする措置をとったことを発表しました。
既報の通りカタール航空は、塗装の下地が想定よりも早く劣化していることが判明したことから、新造機のデリバリーを拒否する方針を示していましたが、この問題において当局は一部のカタール航空保有機に対し運航停止を指示しました。なお対象となったのは、A350-900×11機、A350-1000×2機となります。
またA350型機の運航停止による影響を軽減するために、A330型機を運航ラインに戻す措置をすでに講じており、その他の解決策も検討しているとしており、根本的な原因が究明され、満足のいく解決策が提示されるまでこの措置は続くとしています。
そして同社のAkbar al-BakerCEOは「今回の事態を受けて、エアバスがこの問題に必要な適切な注意を払って対処することを心より期待しています。 カタール航空は、お客様に可能な限り最高水準の安全性と、お客様が求める最高の旅行体験を提供し続ける航空機以外は認めません。 カタール航空は、今後A350航空機を引き渡す前に、エアバス社が根本的な原因を究明し、カタール航空および規制当局が納得ができるよう修正することに期待しています。」と声明を発表しています。
現時点では、他社の同型機にまで影響が及ぶとの情報はありませんが、仮に影響が拡大した際には大きな混乱となることが予想されます。Photo : Qatar Airways