先日カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、エアバスとの間に深刻な問題が存在することを明らかにし、今後この問題が解決しなければ、今後エアバス機の受領を拒否するとしていましたが、当面受領を拒否する方針を決めた模様であるとロイター通信が報じています。
当初同CEOは、この深刻な問題の内容を明らかにしなかったものの、後に同社が受領したA350型機の塗装下地が予想よりも早く劣化していることが原因であることがわかり、同社は根本的な原因を把握し、修正することをエアバスに対して要求しています。
これにより今後の機材計画などに変更があるのかは明らかになっていませんが、新型コロナウイルスの影響による機材繰りは柔軟に対応できることから、同社は強気な姿勢も維持するものとみられます。
公にはなっていないものの、ボーイング機材のケースでは、同社はエバレット工場製のB787しか受領しない契約となっていたなど、機材の品質には注文が多いことで知られており、今後エアバスがどのような対応をとるのか注目されます。
今後カタール航空は、貨物機材の大幅な更新を予定していることから、エアバスとしてはほぼ確定的であるとされているA350Fの主要顧客と同社から受注を得たいとの考えもあり、現時点ではカタール航空が非常に優位な立場にあると推測されます。