エミレーツ航空のTIm Clark CEOは、開発が遅れているB777Xに関してボーイングに不満を述べました。
同CEOは、現在ボストンで開催されているIATAの総会において、開発が遅れているB777Xについて、ボーイングから正確な納期が知らされていないことに不満を述べたほか、発注しているB777-8が開発されるかさえわからないとし、正確な仕事ができないと人と仕事をすると苦労すると不満を述べました。
そして同CEOは、航空会社は、新しい航空機の導入に向けて、スペアパーツの倉庫の建設、シミュレーターや備品の購入など、多くの投資が必要になることから、正確な納期が重要であることを訴えました。
現在エミレーツ航空は、ローンチカスタマーとしてB777-9×80機、777-8×35機を発注し、予定よりも納期が3年遅れている状態となっており、今後発注機材の一部をB787に振り替えることも示唆しており、ボーイングとしては開発遅れにより、一部のエアラインがキャンセルすることでB777Xのプログラム自体に影響が及ぶ可能性がでています。
なおこれまでの情報では、B777Xの初号機の納入は、2023年末とみられています。Photo : Emirates