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ガルーダインドネシア航空、債務超過により2022年の国際線は東京を含む5都市のみ運航へ

 ガルーダインドネシア航空のIrfan Setiaputra CEOは、債務超過に陥ったことから、2022年の国際線は5都市のみへ運航する計画であることを明らかにしました。

 同CEOによれば、2022年に国際定期便として運航を継続するのはジャカルタから東京・香港・シドニー・ソウル・中国(都市未定)の5路線と、例外として一時的な巡礼フライトとして運航するジェッダ線のみになるとしています。これまで運航していたロンドン、アムステルダム、クアラルンプール、シンガポール、バンコクなどの主要都市への運航は取り止めるとし、このほかにも一部国内線も路線を削減するとしています。

 今回に方針決定に伴い同CEOは『これまでの経験から、収益性の高い路線で運航を継続しながら、その他の路線を伸長に開設し、運航頻度を増やすことが最も適切なアプローチであると考えている』とコメントしています。

 98億ドル(約1兆1,200億円)の負債を抱える同社は、新型コロナウイルスの影響を受け倒産の危機に瀕しており、現在は再建に向けてA330neoの発注取り消し、リース機材の返却、B777-300ERの削減などを検討している模様です。Photo : Airbus

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