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エミレーツ航空、A380&ブルジュハリファでのスタントの裏側を公開 撮影のために11回周回し着陸時に近い速度で飛行

 エミレーツ航空は、先日公開したA380をバックにブルジュハリファ(828m)頂上で宣伝活動を行ったスタントの撮影の裏側を公開しました。

 この動画はドバイ万博のPRのために撮影されたものですが、世界一の高さを誇るブルジュハリファの頂上でプラカードを持つエミレーツ航空の制服を着た女性の後ろを世界最大の旅客機が通過するという、インパクトのある動画でした。

 この撮影においては、ドバイの航空管制施設と連携し、必要な空域を確保し他機が遮断されるようにしたほか、ドバイ国際空港のピーク時のフライト時間外にスタントのタイミングを調整しました。またパイロットは、何度もシミュレーターでリハーサルが行うなどして、万全の態勢で撮影当日を迎えたことが明かされています。

 撮影においては、A380はブルジュハリファを11回周回し、スタントウーマンの真後ろに来るように、ブルジュ・ハリファの高さと同様の2700フィートで通過しました。実際映像ではかなり近いように見えますが、0.5マイル離れたところを飛行しています。

 ブルジュハリファ通過時のA380の速さは、145ノット/時速269kmで飛行し、着陸態勢を除けば通常飛行する速度よりもはるかに遅い速度で飛行しました。なおA380の通常着陸時は、140ノットで滑走路上に進入し着陸重量にもよりますが、130ノット前後で着陸します。

 動画からわかるように、撮影に参加した人々の真剣な眼差しをみると、おおくの労力により成功したフライトであったことがわかり、素晴らしチームプレーでこのようなインパクトのある作品ができたようです。Photo : Emirates

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