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A380の最後のデリバリーフライトは2021年12月16日に実施へ

 エミレーツ航空が受領を予定しているA380型機の最終機のデリバリーフライトは、2021年12月16日を予定していることがわかりました。

 エアバスからの同型機のデリバリーは、残すところエミレーツ航空向けに2機となっていますが、その最後から2番目となるA6-EVRは、現地時間12月10日にハンブルクからデリバリーされています。そして最終機となるA6-EVSは、12月16日のデリバリーを予定しており、これによりエアバスが開発した超大型機A380のプログラムが終了することを意味します。なお最終機のデリバリーにおいては、式典が催される予定となっています。

 2007年4月27日にフランスのトゥールーズで初飛行を成功させたA380ですが、商用便就航後約14年で開発プログラムが終了することになり、これまで長らく活躍し来年にプログラムを終了するボーイングの大型機となるB747型機よりも極めて短命な機種となってしまっています。

 またA380の最終的な生産数は251機となりました。同型機の2013年以降の新規受注は、エミレーツ航空の22機とANAの3機のみとなり、採算ラインを超える新規受注を得られることができず、A380neoの構想も取り止めとなり、2019年2月に生産中止が発表されています。

 今後も運用機数は減少の一途を辿るとの見方が強い同機ですが、日本においてはANAが導入したばかりであることから、当面は同型機の活躍する姿をみることができそうです。Photo : Airbus

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