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ANA、2022年3月期第3四半期決算を発表 8四半期ぶりに営業利益が黒字へ転換し純損益は1028億円に縮小

 ANAホールディングスは、2022年3月期第3四半期決算を発表し、8四半期ぶりに営業利益が黒字へ転換し純損益は1028億円に縮小したことがわかりました。

 緊急事態宣言が全面解除された10月以降、国内線の旅客需要が大きく改善し、2021年10月~12月期の営業損益は1億円の黒字(前年同期は814億円の赤字)となり、8四半期ぶりに営業利益が黒字へ転換し、第2四半期の決算において、「第4四半期に営業利益の黒字化を目指す」という目標を掲げていたものの、目標を前倒しで達成しています。

 国内線においては、コロナ禍以前の5割程度の水準まで回復しましたが、国際線においては、新型コロナウイルスの感染再拡大や変異株の流行により旅客需要が大きく低迷した状況が続いており、旅客数・収入ともに前年同期を上回ったものの、コロナ禍以前の1割程度の水準にとどまっています。

 そのほか、貨物事業においては、自動車部品や半導体・電子機器、ワクチン等の医薬品を積極的に取り込んだ結果、輸送重量は前年同期を大きく上回り、第3四半期収入は5四半期連続で過去最高を更新しています。


Photo : ANA

 なお2022年3月期の連結最終損益は1000億円の赤字(前期は4046億円の赤字)を予想しています。

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