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シンガポール航空、モスクワ便の運航を停止 規制が及ばない路線でもロシア回避の動きが拡大

 現地時間2022年2月28日、シンガポール航空は、モスクワ便の運航を停止することを発表しました。

 影響が及ぶのは、同社が運航するシンガポール~モスクワ/ドモジェドヴォ線SQ361/362となり、現在のところ無期限での運航を見合わせる方針です。

 今回の運休において同社は『運航上の理由』のみの説明としていますが、ここ数日内で各国政府がロシアへの制裁を強め、その範囲が航空便に及んでいることが原因と考えられます。なおシンガポール政府はロシアのウクライナ侵攻に対して非難声明を出していますが、航空分野での制裁は発表しておりません。

 類似した事例では、カンタス航空が独自でロシア上空の飛行を回避するなどの動きが出ており、このように当局の制限が無くともロシアを避ける動きが今後広がる可能性があります。Photo : Sinagpore Airlines

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