フィンエアーのToppi Manner CEOは、ロシアへの制裁の影響でロシア上空が飛行できなくなった影響により、ビジネスの持続が不可能であるとの見解を示しました。
同CEOは、同社のヘルシンキを拠点としてアジアとヨーロッパを結ぶ戦略は、もはや「経済的に持続可能」でも「競争的」でもなくなったとし、現在は長期化に備えた計画を策定中としています。
同社の戦略は、ロシア上空を通過することで、極東との距離を最短化してヨーロッパ各都市へ接続するものとなり、長距離路線においてはアジア路線に比重を置き日本路線を多数開設するなどの戦略をとっていますが、今後迂回することで他社よりも時間を要して競争力がなくなり、旅客便も貨物便のほとんどが持続不可能になるとしています。
なお同社は、アジア路線の運航のためにロシア上空を約80往復運航する通過権を有していますが、この権利を行使できなくなることから、同社のビジネスモデルを再構築する必要が生じており、同社CEOはこの問題の長期化を懸念し、フィンランド政府に対して支援が必要であることを主張しています。
このような事から、今後日本・韓国・中国線においては運航計画が見直されることになります。Photo : Finnair