フィンエアーは、東京/成田~ヘルシンキ線の運航を2022年3月9日(成田発は11日)から再開することを発表しました。
ウクライナ情勢の影響によりロシア上空を飛行できなくなったことから、一時運航を見合わせていましたが、同日より迂回ルートを使用して運航を再開します。なお迂回ルートの使用により通常よりも飛行時間が3時間延び、飛行時間は約13時間となります。
今回の運航再開に際し同社のOle Orvér CCOは『日本はフィンエアーにとって最も重要な市場の1つであり、このような状況においてもヘルシンキ~東京間の安全で信頼できる運航を提供し続けたいと考えています。日本は重要な貨物市場でもあり、貨物の流通を維持するために運航が必要となります』と述べています。
日本から最も近いヨーロッパといわれるフィンランドは、この地理的優位を活かして極東アジアからヘルシンキを経由してヨーロッパ各都市へ向かう需要を獲得するビジネスモデルに特化していましたが、ロシア上空を飛行できなくなったことでこのビジネスモデルが成り立たなくなり、同社CEOも持続不可能で、場合によっては政府の支援が必要になるとの見解を示しています。
当面はウクライナ情勢を見守る事になりますが、長期化すれば日本路線の縮小は避けられないものとみられています。
【運航スケジュール】
AY074 成田22:40→05:00+1 水金土日
AY073 ヘルシンキ17:30→13:30+1 火木金土
機材:A350-900