現地時間2022年4月5日、エールフランス航空が運航したニューヨーク/JFK発パリ/シャルルドゴール行きAF11便において、着陸時に一時制御不能となる重大インシデントが発生しましたことが報告されていましたが、フランスの航空事故調査局(BEA)は、パイロットの操縦ミスとの見解を示しています。
BEAは、2つのブラックボックス(FDR、CVR)を解析した結果、機器に異常は見られずパイロットの操作などに対して正常に作動したことが確認されたとし、機体に問題はなかったと公表してます。
Photo : BEA
またオートパイロットからマニュアルコントロールに切り替え後、機長の機首下げ操作に対し、副操縦士が機首上げの操作を行うなど、同時間に相反する操縦を行っていたことがデータからわかっており、これにより操縦に支障をきたしたものと考えられるとしています。
仮に機体の問題であった場合、ボーイングにとっては計り知れない影響が出る恐れがあったことから、ボーイングにとっては、この報告書で胸をなでおろしている状況と考えられます。
なおこれは現時点での調査報告書となり、今後も調査は継続され、エールフランス航空は引き続き調査に協力することを発表しています。Photo : Air France KLM