ボーイングは、まだ認証を得ていないB737MAXシリーズの認証取得が見込まれる時期をReutesのインタビューで明らかにしています。
現在のところ、B737MAX7は2022年末までに、B737MAX10は2023年前半に認証されることを想定しているとし、初めてシリーズ最小機となるB737MAX7が年内に認証を得る見込みであることがわかっています。
B737MAX10においては、年内の認証を見込んでいないことがわかり、これによりアメリカ議会が同型機に対して2022年末までの規制内容を延長するかが焦点となります。仮に延長されない場合、2023年製造機から適用となる改良型のコックピット警告システムを装備する必要が生じ、多額の費用がかかることになります。
ボーイングCEOは、これが適用されるならば開発中止も選択肢にあると牽制しており、仮に生産中止となれば雇用が失われ議会が批判される可能性が高いだけに、これを利用して延長で話をまとめたい思惑があるとみられています。
なおボーイングの民間航空機部門のJohn Dyson 氏は、現在期限延長について議員や規制当局と協議中であると述べており、近日中にある程度の方向性が見えるものとみられます。