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エミレーツ航空社長、引き続きA380型機の新型機の開発を希望 具体的には軽量化を実現した窓無しの機体

 エミレーツ航空のTim Clark社長は、ここ数か月で訴えているA380型機の新型機の必要性を引き続き主張しています。

 これはFlight Globalに対し同氏が語ったもので、これまで同様に現在の航空機のラインナップでは、今後成長を続ける航空需要に対応することができず、航空運賃の高騰に繋がるとし、そのためにも新技術を搭載したA380型機の製造が必要であるというものになります。

 以前には今後エアバスが試験を実施するオープンファンエンジンの技術で燃費性能を向上させることが可能との見解を示していましたが、今回新たに客室部から窓を取り除くことで、機体の軽量化が計ることができるとし、客室にはカメラで映像を映し、バーチャル窓として対応が可能であるとしています。

 同氏は、炭素繊維を採用し、新型エンジン、更にバーチャル窓とすることで、A380の課題であった燃費性能の問題を克服できるとし、仮にこのような大型機がなければ2040年代には、結果的に座席不足による航空運賃の高騰で利用者が負担を強いられるとの主張です。

 業界は小型機の多頻度運航にシフトしていっていますが、恐らくは同氏が一線から退いている2040年代に航空業界はどのような問題に直面しているのか、その時代の同社長の発言をどのように振り返ることになるのか非常に興味深いものとなります。Photo : Airbus

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