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タイ国際航空、退役計画から一転してA380型機の運用再開を検討

 タイ国際航空は、A380型機の運用再開を検討していることがわかりました。

 これはバンコクで開催されたアジア太平洋航空協会会議で、同社のKorakot Chatasingha COOが明らかにしたもので、再運用には多額の費用がかかることを認識したうえでA380の運用再開について綿密に検討しているとし、今後同型機が再び運用される可能性が出てきました。

 現在同社は計6機のA380型機を保有し、4機はスワンナプーム空港で保管し、残る2機はパタヤ空港で保管しています。後者の2機に関しては、売却の手続きが進められているとみられていましたが、実際に相手が現われなかったとみられています。

 経営再建の一環でA380は退役となることが濃厚でしたが、現在同社はコロナ以来初めて四半期決算で黒字を記録するなど、需要の回復なども影響して業績が回復しているほか、長距離路線用機材としてA350型機の増機を決めるなどしています。

 運航コストがかかるA380ですが、需要が回復している状況、新機材の導入にもコストがかかることなどを考えると再運用も十分考えられる選択肢となり、今後の動向が注目されます。Photo : Airbus

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