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アメリカ連邦航空局/FAA、B787型機の水漏れに対処するために耐空性改善命令を検討

 アメリカ連邦航空局/FAAは、B787型機で確認された水漏れに対処するために耐空性改善命令(AD)の発令を検討している模様です。

 FAAによると、B787が飛行中に水圧が失われたことが確認されたほか、水漏れにより複数の電子機器に影響を及ぼしたとの報告を受け、今後ADの発令を検討しているとしています。

 この報告は、2社から受けたもので化粧室内のクラムシェルカップリングの不適切な取り付けによるホースの緩みが原因で水漏れが発生したほか、ギャレー内のカウンター下のクラムシェルカップリングが外れたことにより水漏れが発生したとしており、これにより複数の電子機器に影響を及ぼしたとしています。

 この結果、重要な飛行機器への影響が発生し、航空機の継続的な安全飛行と着陸に影響を与える可能性があるとFAAは指摘しており、アメリカ国内だけでも134機が対象となります。

 なおこの問題は同型機の製造や運航停止に直結する問題ではなく、現段階では目視検査を行い、不適切箇所を修理することで改善できるもので、ボーイングや各航空会社のスケジュールに大きな影響は出ない見込みです。Photo : Boeing

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