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カタール航空とエアバスの争いにボーイングも巻き込まれる

 カタール航空とエアバスは、A350型機の塗装劣化問題により現在も争いを続けていますが、この争いにボーイングも巻き込まれたような状況となっている模様です。

 現在A350型機の塗装劣化問題の審理が始まっており、それに関連してエアバスが契約不履行として一方的に契約を破棄したA321neoの注文についての過程が調査されています。(なお既に裁判所はアバスが契約を破棄することは法的に問題が無いと判決を下しています。)

 カタール航空側は、同等のモデルが存在しないことから同型機の導入が必要であり、エアバスの一方的なキャンセルは無効であると主張し、エアバス側はB737MAX10で代替可能であり、カタール航空がA321neoにこだわる必要がないと主張するなどしましたが、直後にカタール航空がボーイングとB737MAXの締結したことから、カタール航空の主張が正しかったのかボーイングも証言を求められている模様です。

 またこの契約の詳細を法定で開示することが求められる可能性があり、ボーイングとしては金額の公表を避けたいとの考えから、前向きではないとみられています。

 現在のところこの塗装劣化問題においては、両社が合意した場合のみ2023年6月に裁判が開始される予定となっており、今後そのような展開となるのか注目です。Photo : Qatar Airways

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