羽田空港を運営する日本空港ビルデングは、今後の需要回復予測と最新の施設整備スケジュールを明らかにしています。
2024年3月期においては、国内線は、日本人の旅行需要などの着実な回復に加え、訪日外国人の乗継需要などもあり、コロナ前(2019暦年)に近い水準まで回復すると想定しているとし、国際線は、水際対策が終了し、中国人を含む訪日外国人を中心に旅客が増加して、コロナ前(2019暦年)とほぼ同じ水準まで回復すると想定しているとしました。
なお欧州方面はロシア上空の飛行回避により伸び悩むものの、中国方面は下期から本格的に回復し、全体としては2019年度の水準を超える見通しとしています。
また第2ターミナルのANAが使用する国際線施設は、2023年7月から運用を再開する方向(一部報道では7月19日から)で調整を進めているとし、当面は午前中のみ、下期から運用時間を拡大する計画としています。
そして既に着工している第2ターミナル本館とサテライトを接続する工事は、2024年度中の完成予定とし、今期着手する第1ターミナル北サテライト新設工事は、2025年度中に完成する予定としています。
なお既報の通り、将来的には第1ターミナルと第2ターミナルを接続し新たに国際線施設を設けることが検討されており、今後も羽田空港は利便性の向上に向けて施設の増強が続く見通しです。