ユナイテッド航空のScott Kirby CEOは、競合他社がロシア上空を飛行する現状に懸念を表明しました。
これはイスタンブールで開催されているIATAの年次総会のインタビューで同CEOが記者団に対して表明したもので、競合他社がロシア上空を飛行する現状に対して潜在的な危機が生じているとしました。
具体的には、ロシア上空を飛行した場合、機械的なトラブル、医療的な問題が発生した際に緊急着陸を行うのは、ロシアの空港になることから、仮に著名なアメリカ人が搭乗していた場合、それは危機的な問題になりうるとし、これは早期に解決すべき問題であるとの認識を示しました。
またロシア上空を迂回していることから、インド便においては以前まであった5便のうち1便しか再開できておらず競争力が弱まっていることを挙げており、このような状況であることから、他社便が優位な状況であるとしています。
ロシア上空の飛行に関する問題では、先日アメリカ運輸省が認可した中国の航空会社が運航する新規認可便がロシア上空を回避していることがわかっており、今後ロシア上空を飛行できる航空会社も、アメリカ政府の影響により飛行ルートの変更を迫られる可能性が指摘されています。Photo : United Airlines