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エミレーツ航空、2032年までにA380型機を全機退役させる方針

 エミレーツ航空は、2032年までにA380型機を全機退役させる方針であることがわかりました。

 これはbloomberg TVに出演したエミレーツ航空のTim Clark社長が明らかにしたもので、2032年までにA380型機を段階的に退役させ、順次最新鋭機に切り替える計画であることを明らかにしました。

 既報の通り同社は、近く最大150機規模のワイドボディ機を発注する見込みですが、これを2027年~2033年の間にA380の後続機として受領する計画となります。

 現在同社の保有するA380型機においては、製造から2年~15年が経過しており、今後徐々に機材の老朽化が進んでいくことになります。一時はエアバスに対しA380型機と同サイズ以上の新型機の開発を求めるなどしましたがそれも実らず、A380をフラッグショップとする他に類を見ないエミレーツ航空の壮大な大型機の機材戦略は、向こう10年で終わりを迎えることになりそうです。

 なおエミレーツ航空は、既にボーイングに対してはB777F×5機、B777X×115機、B787-9×30機を発注、エアバスに対してはA350-900×50機を発注しています。Photo : Emirates

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