会社更生手続きを行ったフライカンウォン/フライ江原の航空運送事業許可(AOC)の効力が失効しました。
同社は、2023年5月20日より経営難を理由として全ての運航便を停止しており、自力での経営立て直しが難しいと判断しソウル回生裁判所に企業回生を申請しています。
現在は新たな投資家を募り選定している状況となり、韓国では60日以上運航停止となった場合、AOCの効力が失効しますが、その期限を過ぎたことからAOCが一時失効となっています。なお同社は、新たな投資家の選定を慎重に行う方針であると現地メデイアは報じており、AOCの一時失効も想定内とみられます。
この失効により、再度AOCを取得し再就航を目指す必要が生じており、運航再開には少なくとも半年程度時間を要するものとみられ、日本路線においては、夏ダイヤ中の運休が決定していますが、この期間が更に延びる可能性が高まっています。
なおコロナ以前よりも競争環境が悪化している韓国の航空市場において、今後どのような戦略で経営再建を描くのか注目です。Photo : Fly Gangwon