中国南方航空は、半期財務報告書においてA380型機が全機退役したことを明らかにしました。
同社のA380型機においては、該当機材の動きにより昨年末に全機が退役したことがわかっていましたが、今回正式に退役したことが明らかにされ、実際に登録を外れたのは2023年上半期であったことがわかっています。
コロナ禍においては、多くのエアラインがA380型機の退役を進めたものの、現状ではその決定を覆してルフトハンザドイツ航空、エティハド航空のように再運航するケースなども出てきており、中国南方航空のA380型機の進退においては、少なからず長期のゼロコロナ政策が影響したと考えられます。
同社は、今後長距線用の機材としては、A350、B777、B787を軸に運航していく予定としており、大きな期待を背負って就航したA380型機は、平均機齢12年という、比較的早い段階で退役したことになります。Photo : China Southern Airlines