アブダビ国際空港は、建設を進めていた新ターミナルを2023年11月1日に供用開始し、オープン前日にはエティハド航空による記念飛行が行われることを発表しました。
アブダビ国際空港の新ターミナルのミッドフィールド・ターミナルビル/ターミナルAは、当初2017年にオープンする予定でしたが、度重なる遅延が続き、2019年にはターミナルの建設はほぼ98%完了したと発表されたにも関わらず、供用開始しない状況となっており、一時は計画中の噂さえも流れましたがようやくオープンします。
計画段階では、アブダビ空港を拠点とするエティハド航空が巨大ハブを構築することを基に設計したものの、実際にはエティハド航空が不振に陥り路線拡大戦略を縮小したことや、新型コロナウイルスの影響により、供用開始するタイミングを失った状況が続いていました。
このようなことから、人気ハリウッド映画のミッションインポッシブルの撮影に新ターミナルを貸し出すなどしていましたが、新型コロナウイルスの影響がほぼ無くなったこと、再びエティハド航空が路線拡大戦略に再度舵をきったことから、新ターミナルの供用開始に踏み切ります。
オープン初日には、ウィズエアアブダビと他の計15のエアラインが新ターミナルに移転し、11月9日からエティハド航空は16便を移転させます。その後は、エアアラビアアブダビと残りの全てのエアラインが運航を新ターミナルに移転するのと同じタイミングとなる11月14日までに切り替えを完了することを目指しています。
この新ターミナルは、1時間あたり11,000人、年間最大4,500万人の利用客を処理することができるほか、79スポットを有し、増加が予想される航空需要にも対応できる設計となっています。
また同空港を拠点とするエティハド航空は、既存の東京/成田~アブダビ線に加え、10月からは大阪/関西~アブダビ線を開設する予定としており、日本人利用者も新ターミナルを利用する機会が訪れそうです。Photo : Abu Dhabi Airport