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小麦畑に着陸したウラル航空のA320、地盤が固まる冬に離陸する見通し

 小麦畑に着陸したウラル航空のA320型機は、地盤が固まる冬期に離陸する見通しであることがわかりました。

 このトラブルは、ソチからオムスクに向っていたU61383便のA320型機(RA-73805)において、油圧系統のトラブルにより、燃料不足の恐れがあったことから、小麦畑に緊急着陸したトラブルとなります。

 これまでに機体の状態を調べたところ、重大な損傷は無かったものの、エンジンファンの羽の一部が曲がっていたり、主脚や前脚の交換を行う必要があることが判明しており、今後これらの交換を行うなどの整備を行うほか、機体重量を軽くするために座席などの取り外しを行います。

 そして地盤が霜で固まる冬期期間に小麦畑から離陸させる予定としており、早ければ年内、遅くとも来年の初旬頃には飛び立つものみられています。

 なおこのトラブルにおいては、油圧系統の不具合は実際に確認されたものの、パイロットがフラップなどの着陸装置の展開を考慮せず残燃料を計算し判断を誤ったことが原因であることが事故調査委員会の調査によりわかっています。Photo :@fl360aero

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