EU当局は、大韓航空とアシアナ航空の統合審査を2024年2月14日までに決定する見込みであることがわかりました。
同局は、2社の統合に際し、韓国とEUを結ぶ4つの路線(フランクフルト・ローマ・パリ・バルセロナ)において、旅客輸送サービスの提供における競争低下とEU~韓国間の貨物輸送サービスにおける競争低下の可能性を指摘したことから、大韓航空はこれに対処するために、ティーウェイ航空に路線移管するほか、アシアナ航空の貨物事業を売却する方針を固めました。
これを受け、EU当局は上記措置を考慮して再度審査を進めており、EU当局の独禁法責任者のDidier Reynders氏によれば、「いくつかの提案については非常に良い進展が見られる」とコメントし、今後認可されるとの見方が強まっています。
なお残る必須審査機関は、EU・アメリカ・日本の3機関となり、大方の予想では各機関共に条件付き承認となることが有力とみられていますが、当初想定よりも審査に時間を要しているのが現状です。Photo : Korean Air
大韓航空、アシアナ航空との統合に向けティーウェイ航空に対してA330-200型機の譲渡とパイロットの派遣することを検討 欧州4路線を移管