先日発生したJAL機と海保機の事故において、複数の海外メディアが課題を挙げており、JALの避難誘導を称賛しつつ、今回の事故は未来の安全へ向けた教訓とすべきとの意見が多くなっています。
まず、多くの報道で周知の通り、JALの避難誘導はまさに奇跡とし、なぜ全員が無事避難できたかを検証し、今後多くのエアラインが学ぶべきであると多くの海外メディアや識者は意見を述べています。
しかしながら、事故発生後の火災から鎮火まで8時間を要したことは、今後の課題になるとの見方を示しており、現に乗客が避難中に消防隊が消火作業を行っても、火の勢いは止まらず、むしろ増していくようにも見えました。
またA350型機にとって初めての全損かつ焼失した事故となり、エアバスが同型機から機体の材料の主材料として採用している炭素繊維複合材の耐火性なども、今回の事故が今後の研究材料としては重要なものとなると指摘しており、来日しているエアバスの調査チームもこのようなところに注目しているとみられています。
今回最新鋭機が焼失し、海保機の乗員5名は死亡する悲惨な事故となってしまいましたが、この事故をきっかけにあらゆる面で安全性を高めることが必要になると考えられます。Photo : FOX