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ルフトハンザテクニック、初めてA380型機の12年点検(Dチェック)を完了させたことを報告

 ルフトハンザグループの整備部門のルフトハンザテクニックフィリピン(LTP)は、初めてA380型機の12年点検(Dチェック)を完了させたことを報告しました。

 ルフトハンザドイツ航空は、コロナの影響により一時A380型機の退役を計画しましたが、その後の需要の回復により同型機を再運用する方針に転換し、Carsten Spohr CEOは、A380型機が2030年代前半まで運航する可能性があることを明らかにしています。

 このようなことから、保有機の機齢年数の経過により整備も重要な課題となりますが、今回LTPは、初めてルフトハンザドイツ航空のA380型機(D-AIMC)の12年点検を完了させたことを明らかにし、A380型機ならではの大掛かりな重整備の内容を公開しています。


Photo : Lufthansa Technik

 具体的には、整備のピーク時には100人以上の整備士が携わるなど非常に大掛かりなものであったとし、2フロア全座席を取り外して点検する項目、4基の全エンジンを取り外して点検する項目、22個の車輪を含む着陸措置の完全交換などが含まれており、飛行時間42,000時間以上、飛行サイクルは4,300回を超えた同型機のメンテナンスを実施しました。

 今回の報告に伴いLTPのElmar Lutter CEOは「A380が多くの航空会社の機材に復帰したことで、メンテナンスサービスに対する需要も非常に高まっています。数多くの新型ワイドボディ機の納入が遅れていることを考慮すると、A380向けサービスは今後も当社のポートフォリオの重要な一部であり続けると確信しています」と述べています。

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