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中国人の乗客が安全祈願でエンジンに小銭を投げ入れて中国南方航空機が遅延

 現地時間2024年3月7日、中国南方航空が運航する便において、中国人の乗客が安全祈願でエンジンに小銭を投げ入れるトラブルが発生しました。

 トラブルがあったのは、三亜発北京/大興行きのA350-900型機で運航したCZ8805便となり、乗客が搭乗時に同型機のエンジンにコインを投げ入れました。この男性は、安全祈願としてコインを5枚ほど投げ入れたとみられ、その事実確認をする様子が確認できます。

 この行為により、エンジンを再点検する必要が生じ、同便は約4時間の遅延で出発しました。

 中国では、宗教的な理由により、感謝するものや祈願するものに対し小銭を投げる風習があるとされており、数年に一度は同様のトラブルが発生しており、各社は危険行為であることを周知するために警告のポスターを掲示するなどして対応しています。

 中国の航空需要が拡大するにつれ、飛行機に乗り慣れていない利用客も増えていることから、今後もこのようなトラブルは発生する可能性は高く、バスで移動してタラップ車で搭乗しエンジンに接近する状況のときは、注意が必要と言えそうです。Photo : Airbus

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