ボーイングは、B737MAX9の扉が吹き飛ぶ事故の影響により、第1四半期は最大で約6,800億円の赤字を予測していることを明らかにしました。
これは同社のBrian West CFOが、ロンドンで開かれたバンクオブアメリカの会議で明らかにしたもので、第1四半期の現金流出額は40億〜45億ドル(約6000億〜6800億円)を予測しているとしました。
現在品質管理問題などに対処するため、B737MAXの月間生産数は、従来の約40機から30機前半まで低下しており、上半期は38機未満の生産数を予定し、下半期は38機以上の生産数を目指したい考えを示しましたが、生産数に規制をかけているFAAの判断の影響を受けることになるとしています。
現在ボーイングは、信頼回復に向けて対策を練っている状況ですが、これまでボーイング機に比重を置いていたエアラインにおいても、エアバス機の導入数を増やすことを検討しているエアラインもあり、ボーイングの度重なるトラブルに対してリスク管理を行う動きが徐々に出始めており、今後顧客の信頼を再び獲得できるかが業績改善のキーポイントとなりそうです。Photo : Boeing