スカンジナビア航空は、2024年8月31日にスターアライアンスを脱退し翌9月1日にスカイチームに加盟することを発表しました。
同社が加盟を予定するスカイチームの主要メンバーであるエールフランスKLMグループは、事実上の経営破綻に陥ったSASの再建に向けてSASの株式19.9%を取得し、投資ファンドのキャッスルレイクとデンマーク政府とのコンソーシアムにより、SASに11億7,500万ドルを投資し、これによりSASは間もなく破産手続きを完了させる見通しです。
この出資に伴いスカンジナビア航空は、自身も創設メンバーであり現在も加盟しているスターアライアンスを脱退し、新たにスカイチームに加盟することになり、現在スカイチームおよびその加盟国と交渉を進めていることを明らかにしており、加盟日が若干ずれる可能性はあるものの現時点で9月の加盟を予定しているとしています。
またエールフランスKLMグループCEOは、路線提携をさらに進め、アムステルダムやパリなどのハブ空港への便を増やしたいと考えているとしたほか、中期的には、SASがデルタ航空との大西洋横断路線において『共同事業』の一部になれることにも言及しており、アライアンスの強化で競争力を強めたい考えです。Photo : Airbus