スカンジナビア航空は、スカイチームと正式契約し、2024年9月1日の加盟が正式決定したことを明らかにしました。
同社が加盟を予定するスカイチームの主要メンバーであるエールフランスKLMグループは、事実上の経営破綻に陥ったSASの再建に向けてSASの株式19.9%を取得し、投資ファンドのキャッスルレイクとデンマーク政府とのコンソーシアムにより、SASに11億7,500万ドルを投資し、これによりSASは間もなく破産手続きを完了させる見通しです。
将来的に同社は、同アライアンスのエールフランス航空、KLMオランダ航空、デルタ航空、ヴァージンアトランティック航空などと大西洋横断路線において共同運行を行う計画とみられており、他アライアンスに対して競争力を高める狙いがあるとみられます。
Photo : SAS
今回の契約際しスカイチームのAndrés Conesa 会長は「SAS は、統合された責任ある旅行体験を提供するというスカイチームのビジョンを共有しています。現在加盟エアラインとともに、すべてのお客様に対して新アライアンスへのスムーズな移行を保証するための作業を続けています。」と述べています。
またSASのAnko van der Werff CEOは「SASの新しいアライアンスへの移行において、この重要なマイルストーンを達成できたことを嬉しく思います。ユーロボーナス会員の皆様は、スカイチームとの新たな就航都市と特典をお楽しみいただけます。これは、お客様、パートナー、そして社員にとってエキサイティングな未来の始まりです。SASのお客様は、世界中の主要空港におけるスカイチームの強力なグローバルプレゼンスと、戦略的パートナーシップおよび革新的なサステイナビリティ・イニシアチブを重視するスカイチームのメリットを享受することができます」とコメントしています。