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ANAグループの2024年度の事業計画 ANAは国際ネットワークを拡充 ピーチは国際線の構成比を拡大し定時率改善を目指す方針

 ANAグループは、2024年度の事業計画を取りまとめました。

 ANAの国際線においては、客体ミックスの最適化(日本発着の構成比を拡大)で、高水準のイールドを維持するとし、欧州線の生産量を前年比3割増加させ、ネットワークを拡充を図ります。また需要喚起を促し日本発レジャーが徐々に回復することを見込んでいるとしています。

 既に発表済みのように東京/羽田~ミュンヘン・パリ線のデイリー化、東京/羽田~ウィーン線の再開、東京/羽田~ミラノ・ストックホルム・イスタンブール線の開設を予定し、コロナ前に描いた国際線ネットワークを実現させます。

 国内線においては、好調なレジャー需要を中心に旅客数の取り込みを強化するほか、運賃改定*を実施し、単価はコロナ前比+5%の高い水準を計画しています。*運賃改定:3月31日発券分から一部運賃(プレミアム運賃、FLEX運賃、株主優待、ビジネスきっぷ等)で約5%の値上げ(一部運賃/一部路線は値下げ)を実施

 またピーチにおいては、東アジアを中心とした国際線の構成比を拡大し、グループ利益に貢献させ、オペレーション・サービス品質の向上(定時出発率の改善など)を目指し、エアージャパンにおいては、大きなインバウンド市場を持つアジア主要都市への運航便数を拡大し、運航品質を安定させつつ、プロダクトやサービス・ブランドの強みを活かし、競争優位性を確立する計画です。


Photo : ANA

 また機材計画においては、事業規模の再拡大に向けて、「エアバス機の稼働復帰に向けた対応」や「中長期的なフリート戦略の議論」を加速させます。なお現時点でPW1100Gエンジンの点検に関わる影響は、エンジンの点検・改修を加速し、非稼働機材数は減少する予定で、2024年度末にはグループの保有機材は279機へ増加する予定となります。

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