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ルフトハンザグループCEO、安全基準を満たさない中国国産機の導入は少なくとも今後数年間は予定していない

 ルフトハンザグループのCarsten Spohr CEOは、COMAC(中国商用飛機有限責任公司)の航空機を導入する予定は無いことを明らかにしました。

 これはスイスの現地紙のインタビューで同CEOが明らかにしたものとなり、中国国産機の導入の可能性について問われた同CEOは「ルフトハンザグループで設定した安全基準を考えると、今後数年間はそれが現実的ではないと思います。」とコメントし、中国国産機の導入に否定的な意見を述べました。

 現在COMACのC919については、東南アジアをはじめとして導入を検討するエアラインも出てきているほか、欧州でも一帯一路参加国に対して営業を強化しているとの情報もあり、今後受注を徐々に伸ばしていることが予想されています。

 なお同CEOは、自社の航空機の品質に関してもコメントしており、当社が注文したすべての航空機は、エアバス製かボーイング製かにかかわらず、製造中に当社のエンジニアが同行し、当社独自の品質基準を確保しているとし、保有航空機は常に安全レベルが高いことをアピールしています。Photo : Lufthansa

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