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ルフトハンザグループによるITAエアウェイズの取得に暗雲 EU当局は大西洋路線のJVに懸念

 ルフトハンザグループは、ITAエアウェイズの取得に向けてEU当局と協議を続けていますが、最大の争点は大西洋路線のJV(共同事業)となっている模様です。

 現地紙などによれば、ルフトハンザグループが大きく譲歩したことで、残る問題は大西洋路線のJVであるとしており、現状の争点はEU当局が現在もITAエアウェイズのJV参加に否定的な立場を示しているものとなります。

 同グループは、2年間はITAエアウェイズをJVに参加させないとする譲歩案を示して審査通過を目指していますが、EU当局はこれにも難色を示しており、今後更にルフトハンザ側が譲歩するのか注目されています。

 ルフトハンザグループとしては、ITAエアウェイズをルフトハンザドイツ航空、オーストリア航空、スイスインターナショナルエアラインズ、ブリュッセル航空、ユーロウイングス、エアカナダ、ユナイテッド航空などと連携させることで、グループの強化および大西洋路線ビジネスをより強固なものにする狙いがあり、これが買収の目的の一つされています。

 このようなことから、現在両者が譲歩することは難しいとの指摘もあり、仮に両者が譲歩しなかった場合は、今回の買収が非承認となる可能性も出てきています。なお現時点でEU当局は、審査結果の公表日を2024年7月4日に設定しており、これまでにどのような動きが出てくるのか注目です。Photo : ITA Airways

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