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ANA、日本貨物航空/NCAの完全子会社化を2025年3月31日に延期 日中関係当局の審査に時間を要する見込み

 ANAは、日本貨物航空/NCAの完全子会社化を2025年3月31日に延期したことを発表しました。

 ANAホールディングスは、日本郵船の子会社の日本貨物航空/NCAを株式交換で買収し、株式交換の効力発生日付にNCAは日本郵船の連結子会社から除外され2024年7月1日にANAHDの完全子会社となる予定でしたが、これを2025年3月31日に延期します。

 延期理由は、日本及び中国の関係当局による企業結合審査の完了までに要する時間等を勘案するためとしています。

 今後の見通しは、本株式交換によるNCAの完全子会社化に伴い、2025年3月期第4四半期連結会計期間より貸借対照表、損益計算書を連結する予定です。なお、同社が2024年4月26日付で開示した「2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の 2025年3月期の連結業績予想において本株式交換の影響は織り込まれておらず、本件が2025年3月期以降の業績に与える影響は精査中であり、今後、公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしています。

 ANAによるNCA取得の理由は、航空事業ポートフォリオに加えると同時に、日本最大の国際線旅客便ネットワークを活用するANAグループの貨物事業と将来的に統合・再編することで、お互いの強みを補完し合うコンビネーションキャリアとして収益性が高まり、ANAグループの成長戦略を加速できると判断しためとしており、今後ANAカーゴと日本貨物航空/NCAを数年内に統合する方針とみられています。Photo : Boeing

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