台灣の法務部行政執行署桃園分署は、遠東航空(ファーイースタン航空)が桃園空港に放置したMD-83差し押さえたことを発表しました。
同社は、資金繰りの悪化により2019年12月13日から全便を運航停止として、これまで航空機を桃園空港に放置していましたが、空港使用料などの支払いが行われないまま今日まで至っており、このようなことから、当局は同社の航空機を差し押さえました。
今後当局はこの機体を競売にかける予定としていますが、1998年製の機体で、長らくメンテナンスされず放置されていたことから状態は非常に悪いとみられ、今後買い手が現れるかは不透明な状況です。
なお同社は、運行停止後再開の意向を示しましたが、2016年のトランスアジア航空(復興航空)の運航停止以降、利用者に対し通告なしに運航停止することを罰する法律が制定されていたことから、遠東航空の対応が違法であるとし航空運送事業許可を取り消していました。Photo:Far Eastern Air Transport
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