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スピリット航空、トランプ関税の影響でA320neoのキャンセルまたは受領延期を検討

 アメリカのULCCのスピリット航空は、トランプ関税の影響でA320neoのキャンセルまたは受領延期を検討していることがわかりました。

 同社は、関税引き上げが財務状況、事業運営、そして成長に「重大な悪影響」をもたらすと懸念を表明し、2031年までに予定されている92機の航空機納入のうち、一部を延期または中止する可能性があるとしました。

 これには、2025年に受領予定のエアバスA320neoファミリー4機も含まれており、これらの変更はコスト競争力を維持するために保有機材の拡張と近代化を進める同社の長期戦略に影響を与えることになります。

 スピリット航空は、全機をエアバス機で構成していることから今回の関税の影響を受けやすく、機材からメンテナンスにわたりヨーロッパの供給網を使用していることから、当面混乱が続くことになりそうです。

 なおキャンセルになった場合は、人気機種なだけに世界の航空会社で争奪戦になることが予想されます。Photo : Sprit Airlines

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