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ANA、国際線新ビジネスクラスシート「THE Room FX」を発表

 ANAは、中型機ボーイング787-9向け最新ドア付き個室型ビジネスクラスシート 「THE Room FX」 を開発したこと発表しました。

 航空機シートメーカー大手のSafran Seats社及びイギリスのデザイン会社Acumen Design Associate社の協力のもと開発したシートは、中型機ボーイング787のビジネスクラスシートでありながら、大型機ボーイング777-300ER 「THE Room」 と変わらないシームレスな顧客体験を提供し、中型機の同クラスシートとしては世界トップクラスになります。

 2026年以降、ANAの長距離国際線の主要路線では、現状の 「THE Room」 に加えて、順次 「THE Room FX」 の個室型シートを導入し、最上級のくつろぎ空間を提供するとしています。

【新シート概要】

◇コンセプト:「FX」は「Future Experience」の略称です。シンプルなメカニズムで椅子・ソファ・ベッドの3つのスタイルを自由に選択可能です。大型のサイドテーブルと快適なベッドスペースを備え、仕事からリラックスまで、お客様が自分らしい過ごし方を創り出せる、未来の顧客体験を提供します。

◇概要:今回のシートは、2019年にボーイング777-300ERへ導入した個室型ビジネスクラスシート 「THE Room」 での開発経験などをベースに、ANAとAcumen社で中型機向けに新たにコンセプトを考案し、それをSafran社が航空機用シートとして当局の認証を取得して製品化したものです。構想から7年以上をかけ、ANAとシートメーカー、デザイン会社が開発したANAだけのオリジナルシートです。

◇特徴:個室ドアと壁を薄型化し、背もたれに曲線ラインを採用したシートを、前後の向きを互い違いに配列することで、空間を再構築しました。これにより、中型機であるボーイング787でも、大型機並みの空間体験を可能にし、世界トップクラスの居住性を実現しています。現行のシートよりも横幅が一段と広くなったことで、シートからソファの概念へ、あらかじめ背もたれをリクライニングさせたプリリクライニング方式を採用し、リビングのソファの様に自由な姿勢で過ごせ、レッグレストを水平にすることでソファからベッドへ変更することができます。


Photo : ANA

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